こちらが黙っているのは、別につらくないとかこちらが悪いとそれを受け入れているわけではない。ただその時は言い返せない、言い返すのも馬鹿

らしいと思って黙っているだけ。

「……」

 しかし、蓄積していくものが確実にあって――。
 
それは大きくなってやがて限界を超えて――爆発した時はもう遅くて。

 相手が恐怖に引きつった顔もよく見えなくて、何かを言っていてもよく聞こえなくて。
 
ただ相手が生命として稼動しないまで――それを見るまで。

 逃ガサナイカラ。
 
肛門から口から耳から眼から。体中のありとあらゆる穴から血が出ているのを見て相手が泣き叫んでいても止めなくて、止まらなくて――。
 
……終わった後は、茫然としている自分がそこにいて。